乗鞍の高山植物 10

 もうこのシリーズも10回目となりましたが、まだ予定している半分程度です。
 今回は黄色い花のシナノキンバイ、人気の高いミヤマクロユリ、そして乗鞍では少ないイワベンケイに触れてみたいと思います。

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     ↑ 以上3枚はシナノキンバイ

 前回の3種の黄色い花にこれも良く似ています。
 ミヤマキンポウゲと同じキンポウゲ科で花の大きさが倍以上あるので比べると見分けは付きますが、
 案外近くに見られる場所が少ないので判りにくいものです。
 土俵ヶ原の烏帽子岳側やエコーラインへの県境ゲート下の斜面などに群落があります。

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     ↑ 以上4枚はミヤマクロユリ

 本来北海道の低地に生えるクロユリに対して本州の高山帯のものはミヤマクロユリと区別されています。
 別種とまでも行かないにせよ染色体の数も異なるとのことなので同じではないようです。
 姿の違いとしては多少例外もあるようですが、クロユリの花が一本に3個以上付けるのに対してミヤマクロユリは普通1~2個止まりで3個以上は珍しいです。
 群生地は畳平のお花畑や桔梗ヶ原でこの時期はたくさんの花を咲かせています。

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     ↑ 以上2枚はイワベンケイです

 高山帯に多肉植物は生息が難しいように思えますが、過酷な低温にも耐えられるように進化しているのでしょう。
 もちろん芽吹くのは暖かくなってからのことですが、乗鞍のような高標高地では5月、6月でも氷点下になることがあります。
 水分が凍結しないように例えば葉や茎の水分の糖度が高くなってるのかも知れません。
 イワベンケイも花の時期が早いためもう散花していたのが残念でしたが黄色い花をたくさん咲かせます。
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# by sikisai03 | 2017-08-13 18:02 | 乗鞍の高山植物 | Comments(6)

 乗鞍の高山植物 9

 下界でもそうですが、高山植物にも良く似たものがあります。
 科が違っても他人の空似のように咲く花、
 コツを掴まないと見分けられないミヤマキンバイとミヤマダイコンソウ、ミヤマキンポウゲを今日は紹介します。

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     ↑ 以上3枚はミヤマキンバイ

 イチゴの葉っぱのような3枚葉が特徴で、直ぐに判るようにバラ科の植物です。
 黄色い5弁の花が特徴で、乗鞍では各所に見ることが出来ます。
 花期も案外長いので夏に行かれると何処かではご覧になれる花です。

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     ↑ 以上4枚はミヤマダイコンソウ

 ミヤマキンバイに似ており混同されやすいですが、こちらは葉っぱが少し大きく1枚なので区別が出来ます、
 ダイコンソウという別の種類がありますがそれとは関係が無い植物で、どうも根っこがダイコンのようなのでそう名付けられたとか・・・

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     ↑ 以上4枚はミヤマキンポウゲです。

 前出の2種と違ってミヤマキンポウゲは名の通りキンポウゲ科に属します。
 やはり葉の形で区別するのですが、これはキンポウゲ科独特の切れ込みのある葉っぱです。
 里には普通のキンポウゲがありますが、それの高山型と考えて良いでしょう。
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# by sikisai03 | 2017-08-12 00:03 | 乗鞍の高山植物 | Comments(12)

 乗鞍の高山植物 8

 淡々と乗鞍の高山植物シリーズを続けて参ります。
 何時ものように3種類の紹介で今回はコケモモ、ハクサンイチゲ、ホソバツメクサです。

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     ↑ 以上4枚はコケモモです。

 乗鞍にはライチョウが棲んでいますが、ガンコウランやこのコケモモの実は重要な食べ物となっています。
 良く「ライチョウはどの辺りに見られますか?」の質問を受けますが、やはり木の実のあるような場所へ出て来ることが多いです。
 そのことはまたライチョウの記事で詳しく触れたいと思いますが、そんな場所を知っていると遭遇出来るものです。
 秋になると赤い実を付けますよ。

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     ↑ 以上4枚はハクサンイチゲです。

 ハクサンイチゲは乗鞍を代表する花と言われています。
 それは畳平のお花畑の大群落がそう印象付けているからでしょう。
 ハクサン(白山)の名が付けられているのでもちろん白山でも見られますが、規模としては乗鞍の方が広いようです。
 見頃は7月中旬なので末期でしたが、それでもたくさんの花が出迎えてくれました。

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     ↑ 以上3枚はホソバツメクサです。

 一見、地味な感じの花で気付かない人も多いかと思います。
 最初の頃に紹介したイワツメクサやタカネミミナグサと同じハコベの仲間ですが、株が小さくて見逃しそうになります。
 鶴ヶ池の畔に僅かですが見られるので探されると良いと思います。
 また多いのは桔梗ヶ原付近で道端に結構群生しています。
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# by sikisai03 | 2017-08-11 00:03 | 乗鞍の高山植物 | Comments(12)