今回も乗鞍の高山植物の3種の紹介です。
いずれも畳平の鶴ヶ池周辺で見られるポピュラーな花です。 ↑ 以上3枚はミヤマアキノキリンソウ 秋になると里ではアキノキリンソウが咲きますね。 乗鞍など高山帯では一足先に咲くのですが、これをミヤマアキノキリンソウと呼んで区別して居ます。 他にも里にあるけど高山帯にもある植物は多いですが、環境の違いによって遺伝子レベルで矮小化したものです。 それらにはミヤマ○○とかコ○○、タカネ○○などの名前が付けられています。 皆さん良くご存知のクロユリも北海道のような平地で育ったものはクロユリですが、 本州の高山帯に生育する背丈が低いものはミヤマクロユリの名で区別されています。 ↑ 以上3枚はオンタデ イタドリに似た植物ですが朝鮮半島から分布を広げて来たイタドリに対し、オンタデはシベリア方面からで氷河期の名残りとも言われています。 また飛騨山脈の北部では主にウラジロタデが見られるのですが、南部の乗鞍岳ではオンタデが優勢となります。 ちなみに北隣にある焼岳ではウラジロタデが普通に見られました。 オンタデもイタドリ同様雌雄異株で雌花は赤味を帯びます。(3枚目の写真) ↑ 以上3枚がヨツバシオガマ ピンクから薄紫色の房状の花は遠くからでも良く目立ちます。 乗鞍連峰では普通に見られる花で、特に荒地に群生して目を楽しませてくれます。 この独特の花姿は初めて高山帯へ来た人には見慣れない花だと感じられるでしょうね。 一つ一つの花弁を詳しく見ると鳥の頭のように見えますが、そのくちばしの部分がより細くなったものをクチバシシオガマとも呼ばれています。
by sikisai03
| 2017-08-04 00:03
| 乗鞍の高山植物
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